當真あみと奥平大兼が出演するドラマ「ケの日のケケケ」

創作テレビドラマ大賞「ケの日のケケケ」が放送されました。當真あみ・奥平大兼の若手実力派俳優がW主演。

2024年3月26日(火)総合・BSプレミアム4K放送 午後10時~10時44分30秒

當真あみと奥平大兼が出演するドラマ、感覚過敏と生きる

高校生の片瀬あまね(當真あみ)は感覚過敏という特殊な性質を持っている。通常の生活の音、光が刺々しく聞こえ、まぶしく感じる。味覚も敏感で同じものを好んで食べる。学校ではヘッドホンをつけ、登下校にはサングラスをかける。

こんな症状の人がいるなんて知りませんでした。身近に少々敏感な人がいますが、さすがにここまで過剰に反応するとは。生活しづらいでしょうね。

あまねの高校では部活は強制的に入らないといけない校則。あまねはどの部活にも入部したくない。というか、できない。同級生・進藤琥太郎(奥平大兼)も陸上の才能があるが部活を続けたくない。

ふたりは、自分をご機嫌にする為の部活『ご機嫌同好会』を創ろうということになる。あまねが「ケケケ」と笑うので『ケケケ同好会』と名付けられ、学校へ申請する。許可が下りる条件は3つ、5人以上の会員、活動場所、顧問の先生。

ケケケってカワイイですね。あまねとお母さんの共通の笑い方にしてるんです。お母さん役は尾野真千子さん。

意地悪な教師から「学校変えれば?」と辛辣な言葉を投げかけられるあまね。しかしあまねは「はい考えておきます。」の意地悪をスルーする。教師は陸上部の顧問なので琥太郎の才能をあきらめきれない。

琥太郎は、陸上で勝ち負けに執着するあまり、家族や周囲を傷つけてきた。だから休憩したいと。

當真あみと奥平大兼が出演するドラマで「ハレとケの日」の意味

親の介護で登校できていない生徒まつき、琥太郎の友人柴田、あと一人の入部者と顧問と場所を探さないといけない。図書室の泉先生(岡山天音)に場所の提供を願い出る。

岡山天音さん、大好きです。線の細い独特な雰囲気を持った俳優さんで、優しさの塊のような方。NHKドラマ常連さんです。理解ある先生役にピッタリです。

泉先生は『ケケケ同好会』の概要を見て、ハレとケの「ケ」ですか?と問う。『ハレとケ』は非日常をハレ、日常をケと呼ぶことがある。と先生は教えてくれる。

あまねと琥太郎は「ケの日(日常)を笑って過ごすこと。」「目標、幸せに生きる。」と決める。

あっぱれな宣言。先生もあまねも琥太郎も素敵な人達ですね。そういう発想が幸せになるコツなんですね。

泉先生は快く、図書室の隅の先生の部屋を提供してくれる。そこはあまねも安堵する静かな部屋。あまねが「ケケケ」と笑うのを聞いて、泉先生はここからの「ケ」なんだと気がつく。泉先生は顧問にもなってくれた。

優しくて、穏やかで寛容な同好会。こんな同好会があったら是非入りたいです。

當真あみと奥平大兼が出演するドラマで「ケケケ同好会」入部者募集

残り1名の入部者と、最終決定は生徒会の承認。よっぽど有意義なものでなければ承認されない。

生徒会長が泉先生の部屋に本を返しにきて、同好会の事を知る。生徒会長はディオゲネスという哲学者にハマっており、同好会に入りたいという。

生徒会で同好会を承認するかの会議が開かれる。琥太郎の女の先輩・ジュリは以前陸上部だったがケガが原因で退部。怠惰な集団になりかねない、と同好会承認を反対するが、会長が挫折の受け皿も必要と承認する。

ジュリは、才能があるのに部活を続けていない琥太郎のことが許せない。

生徒会ってこういうイメージですよね。この会長が寛容なのが珍しく、ステレオタイプ的なイメージは堅苦しく、校則にのっとって先生が喜ぶような判断をする。…みたいな。

しかし、問題は10月の生徒会長選挙でジュリが会長になった場合、存続は厳しい。

同好会は18名になったころ、生徒会長になったジュリが学校の理念に反していると廃部を伝える。あまねは「自分のご機嫌をとるための自由」を求めているというが、嫌なら学校辞めればと言われる。

ひどい先輩。ルール病に取り憑かれていますね。あまねちゃんのヘッドホンとか乱暴に取り上げたりするんです。琥太郎と生徒会長はびっくりしてみているだけ。もう、助けてあげてよ、と言いたくなりますが、助けると物事はおおきくなっちゃうんですよね。

當真あみと奥平大兼が出演するドラマで、どうにもならないこと

あまねの母はバツイチ。最近彼氏が出来て、頻繁に家に来るようになった。彼氏はあまねの事が理解できず、食べられるものがすくないことをただの好き嫌いと思っている。

母の彼氏はあまねに気を使い、音を出さないようにしたり、自分が料理を作るから食べてみない、という。いずれ家族になるから一緒に治そうと言う。

なんでしょう、いつも思うのですが母の幸せ優先が悪いとは思わないのですが、時期ってありますよね。あまねは高校生だから、せめて卒業するまで待ってくれないかな、と思います。

あまねの実父は、あまねの症状が治らないことが原因で離婚。今回も自分のせいで関係が悪くなるのでは、と心配する。

あまねが2年になり、部活も転々と挑戦しているころ、母は妊娠していることをあまねに告げる。あまねは赤ちゃんの泣き声が一番苦手。あまねは精神的にますます過敏になってしまう。

塞ぎこむあまねに、不登校のまつきから連絡が入る。母の介護が終わったので学校に行きますと。あまねとまつきは初めて図書室で会う。家族より学校の方がまだどうにかなるんじゃないかなと。

家族の問題。本当にどうにもならないことあります。家族という病という書籍がありましたが、何かあるといつもその言葉が頭をよぎります。近いからいい、近いから問題。いろいろありますよね。

當真あみと奥平大兼が出演するドラマで、あまねは生徒会長に立候補

生徒会長のジュリは琥太郎が陸上部に入部したことを喜んでいた。頑張ってほしいと。あまねの話も聞き、いろんな部活を経験して自分にあうものを探してほしいというが、琥太郎は「どれも無理だっていうことを証明するために部活に挑戦している。」と。

ケガをして、陸上を挫折してジュリにもその辛さは理解できるでしょうと問いかける。あまねなりに大切なものを壊さないために頑張っている、と。

ジュリは「生徒会に入ったら部活はうるさくいわれないよ、と片瀬さんに伝えて。」と琥太郎に言う。

琥太郎くんのジュリを責めない、微妙な優しい言い方がしみます。言葉の使い方ひとつでこんなにも人の心を開かせるのかと納得。脚本、素晴らしいですね。

久しぶりに登校したあまねに驚き、本当はハグしたいけどできないから、あまねのおにぎりを食べてあげるという琥太郎。あまねはお米が食べられないけど新しい父の為に努力している。

カワイイふたりです。これが青春のまぶしい二人なのですね。

琥太郎がジュリの伝言を伝えると、あまねは生徒会長に立候補する。ヘッドホンとサングラスをかけたあまねは「どうにもならないことばかり起こるから、どうにかなるところは楽をしましょう」と部活を強制する校則を廃止することも公約し、生徒会長に就任。

當真あみと奥平大兼が出演するドラマで、ケの日をご機嫌に

不機嫌なモンスターにならない為に努力しましょう、というあまね。母と新しい父親には赤ちゃんが誕生。自室でヘッドホンをつけながら食事をする。

あまねにとってはその方が楽なんですね。新しい父も少しづつあまねのことを理解してくれいているようです。無理に食べれないものを食べさせない。

あまねは赤ちゃんに指先で触れるようになっていました。人にはそれぞれその人のペースや時間があり、他人が強要するものではないですね。

最後のシーンでは、入学式の生徒会長のあいさつでハレとケの日の話をします。週に5日(学校に来る日)はケの日です。ケの日をご機嫌に生きましょう、ヘッドホンとサングラス姿で発するのです。

とても印象的なシーンです。今は、過去とは進化した多様性で時代。みんなで強制的に同じ方向を向くのではなく、それぞれに最低限のルールはまもりつつ、自由にご機嫌に過ごせたらいいですよね。

自分で考えて、自分で見つける。それこそが自立の第一歩。ハレとケの日なんて初めて知った言葉でしたが、とても素敵でこのドラマのタイトルと意味合いがマッチしています。

當真あみと奥平大兼が出演するドラマの感想まとめ

當真あみさんと奥平大兼さんは昨年話題の学園ドラマ「最高の教師」でも共演されています。ふたりともすごい若手俳優さんだな、と思って調べていたら、奥平さんは数々の大作に出演していました。

當真あみさんは、デビューから間もないのに、CMドラマ映画とトントン拍子に実績を伸ばしているこちらも若手実力派女優さんです。

このドラマのなかでも二人の実力が発揮されています。創作テレビドラマ大賞を受賞されているみたいですが、ドラマの内容も脚本もキャストも素晴らしかったです。

再放送予定今のところは出ていませんが、見逃し配信NHKプラスではご覧になれます。

良かったら二人の事を書いた過去記事も読んでみてください。

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