金子大地が出演のドラマ「青春のリグレット」最終話

3月4日(月)~ 7日(木)第1週は「青春のリグレット」。3月7日(木)は最終話です。

金子大地が出演のドラマ『しらかばヒュッテ』のノート

若者のコテージを出て、夫のいるコテージに帰った菓子(夏帆)。夫は酔いつぶれてリビングで寝ている。ちょうどそのタイミングで夫の携帯に、浮気相手からメッセージが届く。

気を悪くした菓子は、コテージのベランダから斜面の丘に向かって、車のカギと夫のスマホと財布を投げ捨てる。そのまま自分だけベッドでふて寝する。

わかるような気がします。そんなタイミングで浮気相手からメッセージなんて、憤慨するのは当たり前です。スマホを壊さなかっただけ、尊敬。

朝早く目が覚めた菓子は夜明けの美しい八ヶ岳の風景を目の当たりにし、ひとり散歩に出かける。

そして『しらかばヒュッテ』にたどり着く。昔、元カレの陸が買ってきてくれたサンドイッチを思い出す。サンドイッチはちょうど作っている最中。店内を見渡す菓子は『思い出ノート』を見つける。

店員(片桐はいり)は、「皆さん、旅先だから普段は言わないようなことも書いていくわよ、良かったら書いていって」と菓子に伝える。

菓子は元カレ・陸の書き込みを見つける「2013年9月22日、彼女と来ています。何をしても文句ばかりです。愛されていないのに、必死で機嫌を取ろうとする自分に腹が立ちます。すごく惨めです。りく」と書いてあった。

コテージへの帰り道、湖畔に立つ菓子は陸の姿を思い出す。

過去の陸は、今の菓子…でしょうか。自分がしたことは必ず自分にかえってくるのですね。

金子大地が出演のドラマで、菓子と別れる陸

菓子は陸との最後の時を思い出します。

コテージで陸を罵倒し、ぶちきれた陸はコップを割ってしまう。陸は割れたコップで手を切り、驚いた菓子は手当てをしようとして、飛び散ったコップのかけらで足を切ってしまう。

我に返った陸は、謝り、なんてことしたんだろう、と後悔する。

旅行から帰ったふたりは喫茶店で向かい合って話をする。お互いのケガの具合を気遣う。

喫茶店をでたふたりは道端で別れを告げる。陸は「じゃあ、元気で」という。菓子は大げさね、と言いながら10年後くらいにまた会おうよ、お互い幸せになってて今回のことも笑って話せるかも、と握手を求める。

陸は何も返事をせず、菓子の手を握る。握手をしたあと、陸は「菓子はこのあとどうゆう風に生きていくの?」と問う。「次付き合う人と結婚するかな」「無理だよ」と陸は立ち去る。

それまで、軽いノリだった菓子。陸は反対に神妙な態度。しかし、陸が最後の言葉、無理だよ、と言った後の菓子の表情は、一瞬で曇った。

陸の真剣な気持ちを菓子は全然わかっていなかったのでしょうね。真剣に相手の事を想う陸と暇つぶしの軽いノリで付き合った菓子。陸が旅行先のノートに凄く惨めと書いた気持ちがとても切なく感じます。

夏帆が演じる菓子、夫のいるコテージに帰る

菓子は夫のいるコテージに戻り、玄関の前で座り込み「すごく惨めです」とつぶやく。そこへ目が覚めた夫が慌てて玄関のドアを開けると、菓子が座っていた。

夫・浩介は、泣きながら菓子に感謝と謝罪を述べ、投げ捨てられた車のカギやらスマホやらを探し出す。

一緒に探しながら菓子は、浩介に「今まで生きてきて後悔したことは何?浮気したこと?結婚したこと?」と聞く。浩介は「いや、後悔してない。大学の頃もっと遊んでれば良かった、かな。」

優しい夫ですね。できるだけ菓子を傷つけないようにしようとしている気持ちが伝わります。

菓子は、何それ、と言いながら見つけた車のカギを渡す。都会に戻り一緒に歩きながら、菓子はすごく惨めな気持ちだったけど、仕方ないよねと浩介に言う。

陸に話したように結婚してまともに暮らしてみても良い人間にはなれなかった、と菓子は考えた。とナレーションが流れます。

菓子は自分のことを『良い人間ではない』と思っているのですね。自分自身を承認していないから、他人のことも、本当の意味で大切にしてあげられなかったのかもしれないですね。

夏帆が演じる菓子、元カレ・陸と再会する

久しぶりに陸に連絡して、別れた時と同じ喫茶店で再会する。陸はスーツを着て、薬指には指輪をしている。指輪をみて、表情が少し変わる菓子。

陸はきっと幸せな人生を歩んでいるのでしょう、という印象です。

昔ふたりで旅行に行ったコテージの話をしても、あまり覚えていない陸。怪我したことだけは覚えていた。最悪だった、と。

菓子は百葉箱で見つけた時計を取り出し、陸に返す。懐かしい、と喜ぶ陸。

喫茶店をでたふたりは、別れるときとおなじ道端で立ち止まる。菓子は、どうしてあの時、結婚することは無理だよ、と言ったのかを尋ねる。陸は、そうだっけ?と言いながら「あの時の菓子なら、誰でもそうおもうんじゃない。・・・でも、今はそうじゃないかも」とほほ笑む陸。

そうだといいな、と笑顔をみせる菓子。じゃ、といってふたりは別の方向へ歩き始める。

「彼らの顔や、共に過ごした時間が薄れても、いくつかの苦い思い出は抜けないトゲのようにとどまり続けて、これからも菓子を戒めるだろう」とナレーションが流れる。

菓子はきっと変わったのでしょうね、自分がしたこと、されたことは、菓子を成長させる出来事だったのでしょうね。

金子大地が出演のドラマで菓子のラストシーン

菓子は久しぶりに自分名義の部屋を借り、初めて住む街の使い勝手の悪いマンションが、今の菓子にはちょうどいいのかもしれない、とユーミンの曲「青春のリグレット」が流れる。

引っ越したばかりの、まだ荷物を解いていないマンションのベランダで缶ビールを飲み、清々しい表情の菓子。

何かが吹っ切れたような姿でした。虚しい人生とはさようなら、という感じでしょうか。

ドラマ「青春のリグレット」のロケ地は?

ドラマ1話の冒頭から圧巻の美しい朝焼けが流れます。ロケ地は長野県・八ヶ岳だそうです。

菓子が朝歩いていく湖畔も素晴らしい風景でした。撮影の裏話によると、美しい湖畔を更に印象的に移す為、人工的に霧を創り出し、朝もやの雰囲気を更に感傷的にさせたとか。

菓子と夫が借りたコテージも素敵でした。丘の斜面に建てられたモダンなコテージ。ベランダから観える風景は素晴らしい山岳がまるで庭のように映し出されていました。『G』がでたのは嫌でしたけど…

このコテージはベランダ側がガラス張りで、見渡す限りの絶景。

ドラマのストーリーと、この美しいロケ地がユーミンの曲からの創り出されたインスピレーションを更に盛り立てましたね。

こんな素敵なところ、のんびりと行ってみたいと思いました。

ドラマ「青春のリグレット」の感想

ユーミンが「素晴らし演技力ですね、あまりのリアリティーでした」とコメントされていました。

夏帆さんの演技力、自然すぎて圧倒されました。ナレーションは大人気ラジオパーソナリティでコラムニストのジェーン・スーさんでした。なんか聞いたことある声だな~と思っていたら…

原作の著者・綿矢りささんは下記のコメントをされています。

「私を許さないで憎んでも覚えてて」っていう歌詞がすごいなと思ったんです。誰かと別れた後、どちらかというと憎んで欲しくないとか、悲しい思い出だったらもう忘れて欲しい、とかいう気持ちになりそうだけど、それでも覚えてて欲しいっていう思いがさらっと歌われていて、この曲に出てくる主人公の心情を書いてみたいと思い選びました。 (NHKHPより抜粋)

自分勝手に自分の思い通りにそれまでの人生を送ってきた菓子。ふと、ふりかえると自分がしてきたことが自分に繰り返されている。そしてやっと、人の心を想う気持ちの大切さに気がついていく。

『私を許さないで憎んでも覚えていて、今では痛みだけが真心のシルエット』

ユーミンが語る「ラブソング」とは、人に伝えやすいから「恋愛」をテーマにすることが多くなる。でも乱暴に言えば「恋」はどうでもいい、それより心やものがうつろいやすい刹那を温度とか匂いとか風の音で表現している。

なるほど・・・ユーミンらしい表現ですね。

素敵な風景と、過去の恋愛、現在の結婚、を織り交ぜて最後に流れてくるユーミンの素晴らしい曲。期待通りの素敵なドラマでした。

前編の感想も是非読んでください。https://tvfreakchannel.net/yumins-drama1-1044

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