仙道敦子が出演のNHK土曜ドラマ「お別れホスピタル」

「透明なゆりかご」と同じ、沖田X華(おきたぼっか)さんが原作のドラマ。重度の医療ケアが必要な人を受け入れる療養病棟。限りある命をテーマに岸井ゆきのさん主演で日々奮闘する看護師の姿を、描く人間ドラマです。全4話。

再放送は2月7日(水)午前0:35~(火曜深夜)です。

第2話は2月10日放送 。挿入歌は、ドラマ「透明なゆりかご」に続き、Chara「小さなお家」 。

仙道敦子が出演、看護婦長役で久々に登場

透明感のある女優さんで過去大活躍された仙道敦子さん。名優・緒形拳さん(2008年没)の息子で俳優の緒方直人さんと結婚後2男1女が誕生、息子の緒方りょうさんは現在24歳で俳優として活躍されています。

あれっ?みたことあるな、と思って視聴していたら、仙道敦子さんでした。ご家庭優先でしばらく俳優業から遠ざかっていたようで、しばらくぶりに拝見しましたが、相変わらずの美しい姿。

昨年くらいからお仕事ぼちぼちと復帰されているようです。

「お別れホスピタル」では終末医療棟の看護婦長を演じられています。結婚前現役で活躍されていたころは儚い印象で透き通るような肌に真っ黒な瞳が印象的な美しい女優さんでしたが、ドラマ内で地味な看護師姿の中に、相変らずの白い肌が際立っています。

ときに意思表示が難しい患者さんたちと向き合う、過酷で繊細な医療現場が描かれています。

仙道敦子が出演で岸井ゆきのが演じる療養病棟での様々なストーリー

個性的な印象の若手実力派女優、岸井ゆきのさんが演じる主人公・辺見歩。電子タバコをこっそり吸っている、療養病棟で働く看護師。実家では引きこもりで自殺願望の妹・佐都子(小野花梨)と疲れ果てた母・加奈子(麻生祐未)が荒れた生活を送っている。

岸井ゆきのさんはコメントで

「お別れホスピタル」辺見歩役の岸井ゆきのです。
ここ最近は、どう生きて、どう死んでいくのか、生物としての人間の変化を受け入れるのか、あるいは見て見ぬふりをするのか。いくつかの作品を通して考えていました。
そして今回、最期まで最善を尽くし、その人生を見届ける役をいただいたことは自分にとってとても大きなことだと思っています。計り知れない“生き切る”ということを、物語を通して感じたいです。

とコメントしています。死は誰もが避けられない、誰にでも待ち受けている終着点。ドラマでは死ぬことで、周囲の人たちに与える影響や心情が描かれているようです。

ところで、出演されていた特集番組では、出演者の木野花さんと久しぶりの共演だったそうで、リーサルでは、かるくツネルわね、このくらい、と練習していたそうですが、本番は思いっきり本気でツネラレたとか。ドラマ内での「痛っ!」という叫びは演技ではなく本心です、と言われてました。(笑)

明るい印象の岸井ゆきのさんが、繊細な医療現場でどのような奮闘をするのかが楽しみです。

仙道敦子が出演のNHK土曜ドラマ「お別れホスピタル」の個性派キャスト

松山ケンイチさんが一般病棟から非常勤として勤務する医師・広野誠二を演じています。少しおどおどして神経質なイメージ。辺見(岸井ゆきの)とどう関わっていくのでしょうか。

他に同じ病棟の看護主任役・赤根涼子は内田慈さん。ケアワーカー役・南啓介役で永村航希さん。

次に、患者役で古田新太さん、丘みつ子さん、松金よね子さん、白川和子さん、木野花さん、きたろうさん、と個性的な面々。

患者の家族役で、泉ピン子さんも登場します。皆さん往年のベテラン俳優さんばかりで、いぶし銀の演技が見どころのひとつです。

それはそうと、1話のスタートは辺見が海辺で電子タバコを吸う場面から始まります。たまたま辺見が持っていたピザのチラシが風に吹き飛ばされ、拾ってくれたのが海辺で一人タバコを吸っていた本庄昇(古田新太)。

朝日が昇る海辺での美しい風景での二人の会話の場面です。古田新太さんとの出会いのシーンは、とても印象的な場面です。

仙道敦子が出演の終末病棟での出来事のあらすじ

さて、病棟では3人同じ病室で入院している個性的な3名の老女達。大好きなお菓子をちょうだい、ちょうだい、と叫ぶ認知症。おしゃべりでおせっかい。無口でほとんど寝てばかり。

一人が容体が悪くなり、亡くなってしまうと、次々と同じ日、次の日に亡くなってしまいます。辺見は空っぽになった病室でひとり、3人は今頃一緒にお茶しているのかな、と思い浮かべる。

その後、入院してきたのは、辺見が海岸で一緒にタバコを吸った本庄。スキルス胃がんで余命半年宣告。もうひとりは大腸がんで認知症が進行し、年老いた妻(泉ピン子)が介護困難になり入院。

それはそうと、本庄は隠れてタバコを吸って叱られ、辺見は屋上に連れていきタバコに火をつけず吸った気になってもらうが、死ぬことへの恐怖感をこぼす。家族にも見捨てられた孤独な状態。

もう一人の患者は認知症が進んだことで妻に暴力をふるうようになった。しかし、肺炎を起こし自発呼吸が難しくなり、家族に人工呼吸器をつけて延命させるかそのまま数日で見送るかの決断を促す。

息子は、父が自然に死にたいと言っていたとそのままで見送るよう勧めるが、妻は人工呼吸器をつけてくださいと懇願する。1日でも長く生きてほしい、と。意識のない夫の手を握りながら、やっとゆっくり話が出来ますね、とほほ笑む妻。

それにしても、妻は優しかった夫の思い出を絶やしたくない、と願うのですが、夫は眠ったままでただ生きるだけ。夫のためではなく、妻の思い出作りのために延命するのでしょうか。難しい選択です。

そんな中、本庄が屋上であるだけのタバコ3本を吸って自殺する。辺見はショックを受け、落ち込んでしまう。

仙道敦子が出演するドラマで主人公の辺見を取り巻く環境のあらすじ

辺見の実家から連絡があり、学生時代から引きこもってしまった自傷行為を繰り返す妹が暴れていると。母は手を焼き、疲れ切っている。

辺見を頼る母、断れない辺見は妹に「生きたくて生きられない人もいる」と告げると、妹は「生きるのがつらい人間にとっては、自分で自分を殺さずに死ねるのは羨ましい。」と言われる。

自殺した本庄を思い浮かべ、死ぬ人の心情を思い浮かべたり、妹へのつい言ってしまった言葉を後悔する場面の合間や情景がとても印象的。ゆっくりと展開される場面がこのドラマの丁寧な描き方、と感じます。

そしてまた新しい患者が入院してきます。誰にも財産を渡さない!という池尻奈津美(木野花)にツネられます。次回に続くストーリーの始まりですね。

このシーンですね、本気でツネられて本当に痛かったのは。(笑)

NHK土曜ドラマ「お別れホスピタル」感想 まとめ

ともあれ、このドラマの裏テーマは、日は昇り日は沈む、だそうです。入院している誰かが亡くなったとて、また新しい入院患者が入ってきて、変わらぬ日常が繰り返される。

印象的な最初の海辺のシーンが昇る太陽、後半のシーンが沈む太陽。

とても丁寧に細かいところまで表現してある描写。素敵なドラマになりそうな予感です。

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