3月4日(月)~ 7日(木)第1週は「青春のリグレット」
NHK夜ドラ NHK総合 毎週月曜日~木曜日 午後10:45~11:00
NHKプラスで見逃し配信、毎週金曜日11時45分~(1週間分を続けて放送)
夏帆が演じる菓子、夫に浮気される
主人公・菓子(かこ・夏帆)は、結婚4年目に夫・浩介(中島 歩)に浮気される。やり直せるきっかけになればと夫婦で信州へ旅行に行く。レンタカーで別荘地の素敵なコテージを借りていた。
道中、若いものたちが別のコテージを借りて楽しそうに過ごしているのを見かける。
菓子と夫・浩介はコテージでのんびりと夜の時間を過ごす。菓子は夫婦仲を取り戻そうと、夫に身体を預けようとするが拒否される。
そして「俺たち、離婚しない?」と夫から告げられる。「結婚した俺が悪い。いつも菓子のペースで、菓子を愛そうと努力したが、最近出会いがあって・・・」と言いかけた時に「それって単なる浮気でしょ」と菓子は憤慨し、コテージを飛び足していく。
コテージを出ていく菓子を追いかける様子もない夫。こっそり夫の電話の会話を聞くと、浮気相手に菓子が出ていったこと、離婚しようと話したことを報告している。
なんだか寂しい夫婦です。もの静かな夫が浮気?!山奥のコテージから夜飛び出していった妻を追いかけない?!なんじゃそりゃ、愛はなくとも、情もないのか…。
夏帆が演じる菓子、虚しさがつきまとう
菓子は相手の求めるものを見抜き、そつなく人生を過ごしてきた。学業も恋愛もそこそこ愉しんで、無難にこなしてきた。
自分の本音は笑顔の裏に隠し、思い通りの展開に持っていき、青春を謳歌した。しかしいつも虚しさが拭えない。
なんだか、若いころこんな気持ちになったことがあります。みんなと一緒にいて、楽しいはずなのになぜか空虚さとひとりぽつんと取り残されている気分。あれはなんでしょうか。
20代後半になると結婚に焦りを感じ始めた頃、夫・浩介と知り合う。遊びなれていない浩介は、すぐに菓子の思い通りの結婚ストーリーに。夫は真面目でもの静かなタイプ。落ち着いた夫婦生活が始まった。
それもわかります。周りが結婚し始めて、子育てになったりすると、話題もずれてきてだんだん疎遠になってしまいますよね。
夏帆が演じる菓子、若き日の恋愛
菓子は学生時代、わりと遊んだほうだった。軽い付き合いの友人達と虚しく夜遊びをするなか、少し毛色の違う、陸(金子 大地)と付き合うことになった。
付き合って1年になるころ、菓子は陸と旅行へ行く。菓子は別れようと思っていた。到着したコテージの横にはお墓があった。陸とは温度差があり、菓子は空虚な時間を過ごす。
コテージの外にあった百葉箱のなかに、いたずらに陸の時計を隠す菓子。早く行こうよ、とせかす陸への腹いせか…
星空の下、陸と将来について話す。菓子の理想の人生は?と聞かれると、働いて結婚してまともに生きていくこと、少しはいい人間になれると思う、と言いながらもこうやって楽しいことだけして日本中回って過ごせたらいいのに、と。
陸は、「やろうよ、ふたりでいろんなところへ行って楽しもう。菓子はいつも周りに合わせないといけないとか相手の事裏切っちゃいけないって思っているけど、もっと自由に生きていいんだよ。俺は菓子にそうさせてあげたい。」流れ星が流れる。
翌朝、陸はひとり散歩がてら『しらかばヒュッテ』という有名なパン屋のサンドイッチを購入してコテージに戻る。陸は、二人で旅しながら暮らす話をしだすが、菓子は本気じゃないからと軽くあしらう。
陸は菓子の冷めた態度に気がついていて、やり直そうと思ってこの旅を計画した。しかし菓子は「陸は悪くない、付き合ったのが間違いだった。」陸といても退屈で楽しくない、別れるつもりで旅に来たと。
陸の想いと菓子の想いに、とてつもなく違う温度差があるみたいです。そんな恋愛もしたことありますが、されたこともあるな~と思い出しました。
夏帆が演じる菓子、飛び出した先は思い出の場所
コテージを飛び出した菓子は、愚痴を聞いてもらうために学生時代からの友人・千尋(菅野 莉央)に電話をする。千尋は子育て真っ最中。
慰めてくれると思いきや、浩介は早かれ遅かれ離婚を切り出していたのではないかと言う。「菓子はいつも本音を言わない、その場に応じて相手が言ってほしそうなことを言うよね。そういう人といると辛いと思うよ。どう愛していいかわからないと思う。」、動揺する菓子。
信頼する友人からの言葉、ありがたくもあり、ショックでもあります。本当のことを言ってくれる友人なんてそうそういないのですけどね。言われると、ちょっと傷つきますよね。
山奥の夜道を歩いていると、たどり着いたのは若者たちが借りているコテージ。そこで百葉箱を見つけるとそのなかには菓子が昔いたずらに隠した陸の時計があった。そしてお墓も。
陸と来たコテージが新しく建て替わっていたんですね。
菓子がお墓の写真を撮っていると、若者のひとり・ヒカル(青木 紬)から声をかけられ、トイレを探していると言うとコテージに招き入れてくれた。
ヒカルと会話をしていると、昔別れた彼氏とここに来たことがある、と菓子は話し出す。なんで分かれたのかと聞かれると、あんまり好きじゃなかったから、と答える。「働かないで自由に生きよう、つまらない大人になるな」って言われたと話すとヒカルは「なんか、その人いいね。」と。
離婚したらその人とよりを戻せば、とヒカル。そんな別れ方してないから、と菓子。ヒカルから身体を求められるが、ふと天井のシミが目に入り、陸と来た時も天井にシミを見つけたことを思い出し、ごめん、と言ってコテージをでる。
この若者との出会い、陸の良さを教えてくれたような存在ですね。
ドラマ「青春のリグレット」1~3話まとめ
周囲の人に合わせ人の期待を裏切らないように、本音を表に出さないように生きてきた菓子。
夫との別れ話と過去の恋愛の別れ話がおなじ旅行先で交差していく、というドラマ。
夫に言われた「結婚した俺が悪い」と、菓子が過去に陸に言った「つきあった私が悪い」同じ言葉が繰り返される。すれ違う気持ちはどうしようのないですね。
最終話では菓子のどんな気付きがあるのでしょうか。是非最終話の感想も読んでください。
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