あり得ないイジメパレードのフジ系ドラマ「大奥」に、がっかり

毎週午後10時~フジテレビ系列で20年ぶりの連続ドラマ「大奥」。NHKの「大奥」は期待せずに視聴したら意外とおもしろかったので、こちらも20年ぶり連ドラということで期待してたら、なんだか、いじめのオンパレード。残念ドラマになりそうな予感。

あり得ないイジメ意地悪も過ぎて低俗な設定

公家から腰入りした身分の高い五十宮倫子(小芝風花)御台所(みだいどころ)。将軍の妻という、女性で最高身分のはずなのに、ドラマではまるで学校内のイジメのような凄まじい意地悪の嵐。

少々の意地悪やイジメはあったとしても、よってたかってそこまでか、と観るに耐えない内容。

第1話では、たった一人、倫子(小芝風花)の見方で公家から付き添うお品(西野七瀬)は納戸に閉じ込められ、縄で縛るなんてあり得ません。それを御台所が見つけて、何もなかったことにするなんてあり得ません。

第2話では、倫子とお品が女中に配る懐入れを作るが、それを傷つけたり、そもそも御台所が針を持ち女中に配るものを作るなんて、あり得ません。

第3話では、お菓子に囲碁の石を入れるは、倫子の布団に蛇を入れる…打ち首ものです。

あり得ないイジメばかりで楽しみにしていた奥女中トリオの出番が少ない

楽しみにしていた奥女中トリオ、スリーアミーゴズ。もっと楽しく、笑える場面があるのかと思いきや、登場時間がとても短く、あまり楽しい展開はありません。

今回は、山村紅葉さん、小林きなこさん、そして、元BiSHのハシヤスメ・アツコさんの3名。個性派のメンバーなので、もっとインパクトのあるシーンを期待していました。

山村紅葉さんは何でもこなす、ベテラン女優。もう少し有効活用というか、もっと観たいです。

前回の奥女中トリオが印象的で楽しい演出だったので、なんだか今回は物足りない感じです。

あり得ないイジメを防げない徳川家治の容姿が良すぎて風格が感じられない

徳川家治役の亀梨和也さん。美しすぎる容姿が、将軍とはかけ離れたイメージ。全体的に華奢な風貌が、将軍としての威厳があまり感じられません。

セリフが少なく、大人しすぎるのも存在感を薄くしている感じ。過去のトラウマに囚われすぎているのか、暗く沈んだ感じの場面が多く、亀梨君の無駄遣い…

何の弱みを握られているのか、田沼(安田 顕)にずっと操られて、むしろ田沼が将軍か?と思ってしまいます。

頼りない感じの将軍をあえて脚本してあるのでしょうか。なんだか残念な将軍様です。

あり得ないイジメに小芝風花演じる御台所がなんだか軽い

美しい着物姿で艶やかな御台所を演じる小芝風花さん。演技は上手で、個人的に大好きな若手女優さんのひとりなのですが、ドラマの設定が残念。

イジメにひたすらたえる、昔の『おしん』みたいで、公家の出なのに京言葉がひとつもなくちょっと早口。

針仕事やこてを使って徹夜する御台所さまって、なんだか使用人みたいですよね。

今後一切の嫌がらせをすることを許さぬ、と言ってましたが迫力なく、誰も言うことを聞かないレベル。

上様(亀梨和也)を立てる様子も現代風。一歩下がってというより、対等な感じが今風です。

こちらも小芝風花さんの無駄遣い…。

あり得ないイジメをする松島の局と沼田が権力持ちすぎ

栗山千明さんが演じる松島の局。大奥では必須の大奥・総取締役。こちらも美しい着物姿で登場しましたが、大奥・総取締ってもう少し年配のイメージ。ちょっと美しすぎませんか?

意地悪もさながら、まるでこちらが御台所かのような権力と決定権の持ちよう。沼田と同じく権力持ちすぎです。もはや上様、御台所のいうことも聞きません。

いくらなんでも影の権力者が表の権力者になりすぎ。なのに、大奥の女中たちのあまり松島の局にびびってない感じ。取り締まれてない。なんで~。

残念のまとめ

放送前にはとても楽しみにしていたドラマ。全体的に厚みや重みがなく、次にどういう展開なんだろう、という気になれません。

いじめのシーンが、もし自分が学校や職場でいじめにあっていたらフラッシュバックするやもしれないと思う、いやらしい笑いや人を蔑む設定。おえっときます。

次回は観なくていいかな、と思っています。

NHKの逆転大奥がとても面白かっただけに、薄っぺらーい感じに見えて残念です。

あくまでも個人的な見解なのでご理解ください。

 

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