昭和感覚アップデートドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」

フジテレビ系列で午後11:40~放送中の土曜ドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」。なんて奇妙なタイトルなんでしょう。

こちらのドラマも同名コミックのドラマ版。原田泰造が昭和生まれでデリカシーのない言動で会社でも家庭でも嫌われているが、徐々にアップデートしていくというホームコメディ。

昭和感覚アップデートドラマ、昭和生まれってデリカシーなさすぎ?

原田泰造が演じる沖田誠は、昭和生まれのサラリーマン。会社でも家でもデリカシーなさすぎ発言のオンパレード。

「お茶は女がいれた方がいい」「女だからxxx」「男だからxxx」「女らしく」「男らしく」「嫁にいきそびれるぞ」…使う言葉が進化していないままの誠。

最近、昭和の失言集が流行ってますね。昔はよく聞いたNGワードも最近は聞かなくなったので、逆に新鮮なのかもしれません。でも耳にすると不快になる言葉が多いです。

そんな誠の息子・翔(城 桧吏)はひきこもりになり、高校へ通えなくなってします。翔の友人・五十嵐大地(中島 颯太)はゲイ。

誠はそれを知り、反射的に否定してしまう。息子の翔は、お父さんみたいになりたくない、とお父さん拒否がひどくなる。

実は翔もメイクや女装に興味があり、部屋でひとりメイクの練習をしている。

昭和感覚アップデートしていく昭和生まれの父

誠はゲイの友人・大地から友達になりませんか、と言われ、息子の翔を理解するために大地と仲良くするようになる。大地は、とても気さくで話しやすい子。誠もだんだん、心を開いていく。

大地と友達になったことを翔に報告し、偏見を無くしていくように部屋の前で報告する誠。そんなお父さんなかなかいませんよね。

誠には娘・萌(大原梓)がいる。萌は漫画を愛する、いわゆる『腐女子』。(いわゆるBLが好きな女性のこと)BLの二次創作中で、大きなイベントに参加予定だったが急に発熱。娘の代りに誠がいくことになる。

お父さん(誠)娘と息子を理解しようという姿勢が素晴らしいですよね。そんなお父さん、めずらしい(笑)

コスプレヤーやセーラー服姿のおじさんにも遭遇。それでも、ちょっとだけ娘・萌の気持ちを理解したような気持になる誠。友人・大地との交友も続いていく。

昭和感覚アップデートドラマで登校拒否から進展する息子・翔

引きこもりだった翔は久しぶりに学校へ行く。ひとり孤独な立場でいたが、メイクでギャルと話すキッカケができる。翔は自分の知識でメイクのアドバイスをし、ギャルに気に入られる。

ギャルって、心が広いというか、受け入れるキャパが大きいような気がします。ものさしがないような付き合い方をするようで私は好きです。

しかし、それまでメイクのアドバイスをしていた女子生徒・かりな(並木彩華)に自分の顧客を取らないで!と激怒される。翔はまた学校へ行けなくなってしまう。

翔がメイクの講習にいくと、怒っていたかりなも来ていた。ふたりはお互いを認め合い、メイクの話をするようになる。翔はかりなの言葉で自分に向き合って考えるようになる。

しかしながら、翔役の城 桧吏さんは可愛らしい男子。髪の毛にふわちゃんのようなピンを止めているところが何とも言えない可愛さです。

昭和感覚アップデートドラマで疑問、アウティングって何?

誠は、大地と円(東啓介)が付き合っていることを知っていたので、悪気なく人前で円に「大地くんの彼だよね?」と言ってします。

円は激怒し、空気は一変する。

アウティングって何?アウティングとは、『本人の承諾なしにその人の性的指向などを公表してしまうこと』だそうです。

現代は繊細な世の中。うっかり口にするようなことは避けないといけないですね。

幸い、二人の関係を知っている人たちの前だったので大事にはなりませんでしたが、誠は自分がまだまだ知らないことがあることを痛感した。

昭和感覚アップデート不可能の昭和おじさんNGワード

誠の会社の先輩でハラスメントおじさん古池(渡辺哲)が誠のオフィスに遊びにやってくる。偏見の塊おじさん。口から出てくる言葉は誠を超えるNGワード。会社の部下たちは絶句する。

次元の違うNGワード「気が利いてこそ女」「嫁に行きそびれてるからって落ち込むことはない」「もう少し男をたてるといいよ」「笑顔を作って、そしたら君をもらってくれる男も現れると思うよ」

こんなことを会社で言うおじさんは、ほぼいないですよね。ここまで次元が違うと怒る気にもなれませんね。(笑)

進化しようとする誠、退化していく古池おじさん…。誠はあんな風になりたくない、と思ったでしょうし、息子の翔がお父さんみたいになりたくない、と言っていたのが重なったかもしれませんね。

昭和感覚アップデートドラマ「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか」のまとめ

大ヒットしているドラマ「ふてほど」と並び、こちらのドラマも昭和のNGワードを使うおじさんの物語。しかし、こちらのドラマは家族、会社から嫌われていた昭和男が少しづつアップデートしていき、家族や会社に歩み寄ろうとする前向きな物語です。

年齢を重ねても、自分から変わろうとする姿勢が健気なおじさんです。爆笑シーンなどはありませんが、クスッと笑えてほのぼのするドラマです。

家族が多様性あるのも面白いですね。奇妙なタイトルも納得できるような気がします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました