バカリズム脚本「ノンレムの窓2024春」

3月31日テレ系で午後10時30分~放送された「ノンレムの窓2023・冬」。原案・脚本はお笑い芸人のバカリズムさん。「窓先案内人」として出演されています。

バカリズム脚本のドラマ「ノンレム」シリーズ

多才なお笑い芸人のバカリズムさんが脚本するドラマ「ノンレムの窓」2022年から始まった新感覚のショートドラマ。バカリズムさんの発想らしい、奇想天外なショートドラマが展開されます。

ノンレムとは、深い眠りの「ノンレム睡眠」から名付けられたようで、夢と現実を行き来する不思議なストーリー展開。

バカリズムさん脚本作品はとても面白いですよね。ノンレム以外でもドラマ、映画、予想もつかない結末がいいですね。オチがあるという感覚がお笑い芸人ならではの発想なんでしょうか。

窓から声だけの出演をする斉藤由貴さん、夢先案内人のバカリズムさんとドラマのテーマに沿った世間話を繰り広げるのも面白い構成です。斉藤由貴さんの使い方、勿体ないですよね。

今までの作品は以下です。

2022年春 「私たちの恋」「解約ゲーム」「カスタマイズ」
2022年秋 「未来から来た男」「放送禁止用語」「パスワードが知りたい」
2023年冬 「匿う男」「代行社会」「大人になってからの友達作り」
2023年夏 「夕暮れ時の葛藤」「推してもいいデスか?」「出世したくない君へ」
2023年クリスマスSP 「野崎さんの夢」「れんあいそうかんず」「デスゲーム」

出演する俳優さんが超豪華。ショートドラマにしてはすごい顔ぶれです。そこも魅力のひとつです。

バカリズム脚本のドラマ2024春「有終の美」

遠藤憲一 さん、本郷奏多さんのW主演。定年退職を目前にした刑事・塩田(遠藤憲一)が10年越しに追いかけてた犯人・黒田(本郷奏多)が目の前で出頭するところに出くわす。

定年する塩田刑事は自身の「有終の美」をこの事件を解決することで締めくくるつもりだった。…のに、自首されると困る。

って塩田刑事が必死に出頭するのを止めるかけひきが見ものです。目の前に警察署があるのに、公園で話を聞くから、とか明日にしてくれない、とか網走刑務所の動画を見せたり、…ほんとにクスッと笑える展開です。

すると、佐伯という黒田の友人がやってきて、出頭するという。佐伯は自分が犯人なので出頭すると言ってきかない。3人はかつ丼を食べに行くことになる。

なつ子という女性の存在が2人をややこしくしていた。黒田は佐伯となつ子が幸せになってほしいと思い、自分が犯人になろうとしていたらしい。

塩田刑事はなんとか2人に取り込み、佐伯の任意同行までを約束させた。3人で美味しくかつ丼を食べていたところに警察署から塩田刑事に電話がかかってくる。

というシュールな設定のストーリー。おちはあえて書きませんが、そのやりとりが塩田刑事のひとりごとを交えて面白い。

バカリズム脚本のドラマ2024春「PTA」

主演は松雪泰子さん。これまた豪華ですね。小学校のPTA役員をめぐっての争いを描いたストーリーです。あるあるストーリーがバカリズムさんによって独自の世界になっています。

関本朝子(松雪泰子)の子供が通う小学校は必ず1回はPTA役員にならなければいけないルール。しかし三井由奈(若月佑美)だけは逃れ続けていた。朝子はそれが許せず、由奈をロックオンして必ずPTA役員にするように行動していく。

このストーリーでも朝子役の松雪泰子さんのひとりごとがドラマを面白く演出しています。心の声、というか、醜い部分も反省する部分も人の感情の内側をこのひとりごとで表現されているのがバカリズム脚本の面白みですね。

由奈ともう一人の役員を逃れ続けている母親はPTAに呼び出され、なぜPTA役員を引き受けることができないのか、をプレゼンすることになる。

仕事、子供の世話、離婚問題、不倫問題、ローン問題、いろいろでてきますが、その言い訳も笑えます。由奈に関しては、夫が自分の母親と不倫していると言い出す。結局、その事を信じてもらえず由奈に決定。

家庭によっていろんな事情がありますが、PTAの席でそのことを曝け出したくないですよね。不倫とか離婚とかローンなんてマル秘事案ですよね。

バカリズム脚本のドラマ2024春感想まとめ

「PTA」での、恐怖のPTA会長が白髪の重鎮、鹿賀正史が演じています。PTA会長を継続したくて定期的に子供をつくるって、どんな人?これも笑える。

今回は2本立てでしたが、相変らずの奇想天外な発想で楽しませてもらいました。

不定期で放送されるのですが、年2回くらいの頻度みたいですね。現在、見逃し配信TVerとFuluで全話放送中です。

私も一気にみてしまいました。ショートドラマなので、区切りよく視聴できます。

 

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