絶賛放送中のNHKBSドラマ「仮想儀礼」。とうとう次回は最終回です。あーなんだか最終回を観たいような観たくないような…。終わってしまうのがとても残念なドラマになりそう。いわゆる「仮想儀礼」ロス…
昨年から放送スタートしましたが、うなぎ上りに視聴者増えてるみたいです。
湊岳彦・脚本のドラマ、SNSでの「仮想儀礼」評判・感想
SNSで投稿されていた方のコメントをご紹介します。
「8話の大東俊介(矢口誠役)の演技の振り幅が凄まじすぎて震え、それを懐深く受け止める青柳翔(教祖・正彦役)の慈悲深さに泣いた」
わかります、私もここ、神回・神シーンだと思います。色んな意味、深い。尊い。宗教の講話よりも心にぐっとくる場面でした。
「ザックリいうと、架空の宗教で金稼ごうぜ!という感じのブラックコメディだけど、よくある短絡的な結論で終わらず、『個人における真の救済とはなんぞや』という根源的な話を丁寧に描いていて、胸に刺さる場面が多い。」
そうなんです、そのとおり!この書き込みされた方、素晴らしい文章力ですよね、こういうことを言いたかったんです。全く同感のうえ、ぎゅっと短くまとめてある文章力に脱帽です。
「喜劇と思って気楽に見始めたら、気がつけば信者になったような不思議な感覚!」
そんな感じです。ブラックコメディと思って観ていたら…いつの間にか「仮想儀礼」の信者になっていました。(笑)
湊岳彦・脚本家の湊岳彦のこぼれ話
脚本家の湊岳さんは数々の賞や、作品を手掛ける敏腕脚本家。『MOTHER マザー』(2020年)や最近では『正欲』(2023年)などを手掛けられています。ドラマ「仮想儀礼」の脚本を書かれています。
湊さんの祖母は、ある新宗教の敬虔な信者だったそうです。「すべては神様のおかげ」というのが口癖だったそうです。独り身で6人兄弟を育てられた苦労人だったそうです。
湊さんが12歳の時にケガで片目を失明。その際「両目を失明せずに済んだのは神さまのおかげ」と。子供ながらに苦笑いしてしまった、理解できない発想だけど、そこに生じたユーモアを愛している。とてつもなく優しい祖母がだいすきだったとコメントされています。
ご飯を炊くときは、『ご神米』を入れて炊き、食事の前には神棚にお米とお水をお供えし、教会でお祈りをされていたそうです。湊さんも教会で信者の子供たちと遊んだり、一緒に食事をしたりされたそうです。
祖母との日常生活のなかで、神はごく自然に存在するものだった。と言われています。
関係者から原作の仮想儀礼の内容を聞いたとき、「是非、やらせてください!」と食いつかれたそうです。
とても素敵なお話ですね。田舎のおばあちゃんと接した懐かしい思い出が湊さんの今を創っているのかもしれませんね。昔は神様と共存していた生活が当たり前だったのかもしれませんね。
湊岳彦・脚本のドラマの主演・青柳翔って、どんな俳優?
大変失礼な話、このドラマ観るまで青柳翔さんって知りませんでした。調べてみたら、なんと劇団EXILE。結構いろいろ出演していた方なんですね。
詳しくは公式サイトで。https://m.tribe-m.jp/artist/index/27
「仮想儀礼」では、元都庁エリート職員、真面目で誠実なのに人生を棒に振る出来事で転落。そこから金儲け目当てで、でっち上げ宗教団体の教祖になる正彦役。
一般的なストーリーだと、それから調子に乗って詐欺師みたいになっちゃって、欲にまみれて…と想像しがちですが、これが誠実さは貫き通すんですよね。ちょっとは天狗になっちゃいますが。
根本的な正彦の誠実さは揺るぎないところが魅力です。そしてなんだか愛があるんです。人間愛。
青柳翔さんが適役、はまり役。本当の青柳さんがどんな方なのかはわかりませんが、正彦イコールになってます。石野真子さんが最初からの信者の役ですが、私もそこにいそうな気になります。(笑)
誠実さと優しさと器の大きさと、知性も感じるし、ユーモアもある。あれ?理想の男性像じゃないですか!?目の下の2つのほくろが印象的です。
これから青柳翔さん、なんだか活躍するような気がします。目が離せません。
湊岳彦・脚本のドラマで大東駿介の炸裂演技が魂を揺るがす
もう一人の主役・大東駿介さん。つかみどころのない、闇をかかえた矢口誠役です。正彦をエリート都庁職員生活から、無職へと転落させる原因になった誠。
口がうまくて、女にだらしなく、金儲けで宗教団体を創ることをそそのかす。第8話で何故、宗教団体を創ったのかの謎がわかる。そして泣ける、ガクブル、魂が震える、感動。まさに神回。
大東俊介さんだから出来た演技だったと思います。鼻水たらしながら、泣きながら、正彦にチューしたり、抱き着いたり。これぞ実力は俳優の魂の演技!
SNS上でも、このシーンで泣いた人、感動した人、たくさん書き込みしてあります。私のその一人です。
大東駿介さん、お顔は知ってましたが、詳しくは知りませんでした、すみません。しかしながら、このドラマで、大東さんの大ファンになりました。役者として、本当に素晴らしい!
今後も大東さんの出演、期待しています。
湊岳彦・脚本のドラマまとめ
いつも間にやら、ドラマ「仮想儀礼」の信者になってました。(笑)
まだ、原作は読んでないのですが、じっくりゆっくり読んでみたいと思います。何やらとても評判良いようです。原作者の篠田節子さんもドラマの仕上がりにとても喜んでいらっしゃるようです。
最近このあたりの問題(原作と実写化)が、いろいろ取り沙汰されていて切ないです。その件に関してはここでは発言しませんが、「仮想儀礼」に関しては、原作の良さ、ドラマは映像の良さ、がそれぞれうまく表現出来たようです。
次回は最終回。予告観ただけで、ぐるぐると想像しまくっていますが、絶対オンタイムで観ます!
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