堤真一が新社長で出演のドラマ、6話感想

NHKプレミアムドラマ「舟を編む~私辞書をつくります」第6話です。

今回は嵐が吹き荒れます。

堤真一が新社長役で出演のドラマで嵐の予兆、微風が吹く

みどり(池田エライザ)は本と辞書をパラパラとめくると、顔にあたる風の風合いが違うことに気がつく。

今回もいきなりエライザさんのファッション、独特で素敵。グリーンベースのアニマル柄タートルと茶系の皮っぽいロングベスト。誰がこんなファッションに似合うでしょうか。ホントに素敵!

『微風』びふう、そよかぜ

『微』だけでは「そよ」とは読まないが、『風」と出会うことで『そよかぜ』になる。

※「熟字訓」とは当て字、漢字二文字以上に充てられた一文字づつには分けられない訓読みの事。

すごく勉強になる、このドラマ。

前回の辞書引き勉強会で「ジショーズ」になったみどり。参加者が撮影した写真がSNSに投稿され拡散される。SNS上でみどりの存在に気がつかれた。

みどりがファッション雑誌の読者モデルだった過去が明らかになり、匂わせ騒動で炎上してしまったことも辞書編集部の皆さんに告白する。匂わせをしたわけではなく、たまたま誤解を招いただけだった。

SNSって本当に怖いですよね。勝手にSNSが独り歩きして、どんどん湾曲してしまい何が事実だかわからなくなってしまいますよね。しかも消去できない。

あ、だからSNSやってないって製紙会社の宮本(矢本悠馬)に言ってたんですね!

せっかく辞書引き勉強会が楽しかったという投稿なので、投稿者に削除依頼はかけず、そのままに。

堤真一が新社長役で出演のドラマで、嵐が吹き荒れる

みどりが勤務する出版会社に新社長・五十嵐(堤真一)がやってきた。死神と言われる敏腕社長であらゆる企画を中止にしていく。とうとう中型辞書「大渡海」にも、待ったがかかり、宣伝担当の西岡(向井理)と馬締(野田洋次郎)は役員会議に呼び出される。

せっかく順調に刊行へと近づいているのに、何事も山あり谷ありですね。しかし、敏腕社長は手ごわそうです。

辞書は制作に長年費やすのにその間、利益を生まない。必要性は理解しているが、紙の辞書は需要が少ないのでデジタル1本化にすると言われた。

紙の辞書だとスペースに制限があるので語釈や用例が制限される。古い情報になってもアップデートできない。ミスがあっても同様。

確かにそうですよね、現代社会は紙ベースのもがどんどん減ってきています。SDGsの観点からもタイパ、コスパの観点からもメリットは多いですが、なんでか味気ないところもあります。

確かにそうですよね、デジタル版だと書き換えが簡単に行えますが、いったん紙で印刷したものは訂正や改定が難しいですよね。

営業で弁の経つ西岡は、「いったん持ち帰らせてください。」と上層部に伝える。執筆者のエキスパートの先生方とは紙の辞書での契約を交わしている。デザインは著名な先生にお願いいしているので2週間時間をくださいと発言。

有名なブックデザイナー「はるがすみ先生」にデザインをお願いしてると言ってましたが、実ははったり。さて、どうやって事実にするのでしょうね。(笑)

堤真一が新社長役で出演のドラマで、ぴょんぴょんクルクル

馬締は、会議から戻り編集部で、紙の辞書を刊行する意義や利点をみんなで考えましょうと提案。松本先生(柴田恭兵)にも相談しましょうというと荒木(岩松了)は反対する。

松本先生にデジタル化1本なんて言えないですよね。

みどりは製紙会社の開発部と技術部の人がわざわざ静岡から来るので面会する約束になっている。絶対に悟られないようにと、荒木に釘をさされる。

みどりさん、大変な役目を任せられましたね。複雑な心境のまま紙の製作の打ち合わせなんて…

事情を知らないからこそ、天真爛漫に「作りましょう!究極の辞書を!」とか言われたら胸が痛いですよね。

編集部に戻り、天童(前田旺志郎)とみどりは、会話の中から出たアイデアで、デジタルの辞書の付録として紙の辞書をつけるのはどうかと。

んっ?紙の辞書の付録でデジタルではないの?と思ってしまいました。

荒木は辞書つくりからおりる、と憤慨。荒木は思い出の場所で松本先生と出会ったころを思い出す。松本先生の夢は舟のような辞書をつくりたいと言い、荒木も自分の夢にしたいと誓った。

辞書刊行の企画が通ったことを報告しに行った13年前、荒木と先生はぴょんぴょんクルクルして喜んだ。

カワイイおじさんたちのぴょんぴょん姿でした。横でほほ笑んでる松本先生の奥さん。微笑みたくなりますよね。

堤真一が新社長役で出演のドラマで、「豪華特典」にする辞書

みどりは荒木を追いかけ、言葉を雑に扱ってごめんなさい、と謝る。付録と言ってしまって辞書で調べると、『付録』…つけたし、と書いてあった。

紙の辞書を付録・つけたしと言ったことを訂正し、特典、豪華特典、として紙の辞書を作ったら、絶対に口コミや噂で広まる、絶対勝てる、というみどり。

またこの時に着ているエライザさんの、ぶかぶかのグリーンのニットが超カワイイ。このドラマ、エライザさんのファッションが鮮やかなのが地味に感じる辞書のストーリーを垢抜けさせてます。

みどりは辞書編集部に出会って、「熟字訓」になった、辞書に出会う前には戻れない「皆で作りましょう、たくさんの人が安心して乗れる舟、寂しさに打ちひしがれても心強い相棒になる舟を」という。

「たくさんの人が・・・」というフレーズは、松本先生の言葉をパクッた荒木が馬締に言って、またそれを馬締がみどりに言ったみたいです。素敵なフレーズのパクリリレー。(笑)

心配して追いかけてきた、天童と佐々木も加わって、5人の大人がぴょんぴょんクルクルと、皆で肩を組んで飛び跳ねながらまわる。

微笑ましい光景です。今の世の中、どの会社がこんな微笑ましいことをするでしょうか。

6話まとめ

6話では、みどりの過去がようやく明かされました。なぜSNSをしていないのか、なぜ同僚たちから嫌われていたのか、なぜ読者モデルをやめていたのか。

伏線がとても繊細に考えられていて、魅力的なドラマです。そして、毎回言葉の勉強になります。

辞書をひくと、その前後の言葉も目に入り、ついでに読むので複数の言葉の意味を知ることになります。ですが、デジタルだと調べたい言葉だけしか出てきません。ひとつだけしか知ることができない。

これは私が以前からずっと考えている、紙の辞書のメリットだと思います。と、ドラマに言いたい!(誰でも知っていることでしょうけど…(笑))

次回も引き続き、死神の五十嵐社長との闘いが続くようですね。楽しみです。

 

 

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