人気作家・桐野夏生著書の小説「燕は戻ってこない」のドラマ化が制作告知されました。数々の賞を受賞した名作をドラマ化。楽しみですね。
テーマは「命は誰のものか」。代理母という繊細な分野を、生殖医療の光と影を照らし、女性の生き方を問う作品です。
ドラマ「燕は戻ってこない」いつから放送?NHK総合とNHKBSで放送予定
2024年4月30日火曜日スタート
NHKドラマ10総合 毎週火曜日午後10:00~10:45(45分放送)/ BSP4K 毎週火曜日午後6:15~7:00/(再放送)総合毎週金曜日午前0:35~1:20
NHKドラマ10の枠で放送されます。
現在ドラマ10では「正直不動産2」が放送されています。ビジネスコメディードラマから一転、「命」をテーマにしたシリアスなドラマが放送予定です。
NHKの夜ドラマはとても丁寧に創り込んであるような印象です。民法ドラマの原作者と制作側のトラブルが報道されていますが、NHKのドラマは原作者が賛辞をおくるような素晴らしい仕上がりのものが多々あるようです。
ドラマ「燕は戻ってこない」の主なキャスト
主人公・大石理紀(りき)…石橋静河さん
派遣社員として働く29歳のりき。とくに夢もなく、目標もない日々のなか職場の同僚から「卵子提供」の話を持ち掛けられる。海外の生殖医療エージェントに面談に行くと「卵子提供」ではなく「代理母」の話だった。
元トップバレエダンサー・ 草桶基…稲垣吾郎さん
妻、悠子との間に子供が出来ず、代理母への高額の報酬で子供を望んでいる。
基の妻・ 草桶悠子 …内田有紀さん
子供が出来ないことで悩み、代理母での子供を決断する。
女性向けセラピスト・ダイキ…森崎ウィンさん
りきの同僚・河辺照代(テル)…伊藤万理華さん
生殖医療エージェント日本支社長 青沼薫…朴璐美 さん
りきの叔母・佳子…富田靖子さん
りきの元上司・日高…戸次重幸さん
基の母・元世界的バレリーナ 草桶千味子…黒木瞳さん
ドラマ「燕は戻ってこない」のみどころ
既に数々の映画やドラマで活躍されている石橋静河さん。父は石橋凌さん、母は原田美枝子さんという見事な芸能一家。七光りではなく素晴らしい演技力を発揮されています。
石橋静河さんが主演。夢や目標もなく、日々を淡々とすごしている派遣会社のOLをどのように演じていくのでしょうか。平凡な日々から一転、「代理母」としての決意や心の変化がとても楽しみです。
元有名バレエダンサー役の稲垣吾郎さんと、その妻役の内田有紀さん。素敵なカップルですね。不妊治療の苦悩や代理母を契約してまで、子供が欲しいと思い悩む孤高の夫婦の葛藤。このふたりの存在はドラマの軸となります。
そしてこの三人を取り巻く人々。豪華な顔ぶれの出演者がどのように三人と関わりあっていくのでしょうか。
ドラマ「燕は戻ってこない」の前に小説を読んでみた
とても気になっていたので小説も一気に読んで見ました。正直、心の整理がつきません。私自身、出産経験がありますが、なかなか子供が授からなかったこともあり、いろんな共感がありました。
小説では『りりこ』という基の妻・ 草桶悠子の友人の話がとても過激です。春画作家という異色の職業。性的な表現がふんだんに盛り込まれているので、NHKでどう脚色していくのかも楽しみのひとつです。
主人公・リキの身勝手さや心の変化も繊細に表現されていました。合法じゃないだけに、表立って訴えたりできないのも複雑な状況です。
お金があれば何でも手に入ると思いがちな世の中。そうではないもの、こと、があることがとても鮮明に描かれていました。
ドラマ「燕は戻ってこない」のまとめ
とても楽しみなドラマの放送予定!観る前からわくわくします。
日本ではまだ合法とはなっていない「代理母」。どうしても子供が欲しい、だけの理由ではなく遺伝子を残したいという人間の欲。それはヒューマニズムが持つ当たり前の欲求なのか、それとも傲慢なのか。
いろんな視点から考えさせられるテーマでもあります。
原作本の良さ、映像の良さ(脚本の良さがポイントになりますが)どちらもそれぞれの違った魅力が発見できそうです。
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