キャストが個性派のドラマ「仮想儀礼」感想 4選 ネタバレ

昨年から放送中のNHKBSドラマ「仮想議礼」。毎回楽しみに観ています。いよいよ後半戦に入り、宗教団体の恐ろしい部分が垣間見えてきました。

第7話で堂々たる登場のビック宗教団体のボスを演じる目黒祐樹さん。さすが、大御所の迫力、というか、こんな教祖様がいるんだろうな~と想像させるような役どころです。

キャストが個性派~宗教始めました~ドラマ「仮想儀礼 」感想その1

都庁の職員だった鈴木正彦(青柳翔)。ひょんなことから矢口誠(大東駿介)とでっちあげ宗教団体を作り上げることになり、二人で試行錯誤しながら小さな宗教団体「聖泉真法会」を作り上げます。

本来真面目な公務員だった鈴木正彦は、教祖となり真面目な説法を説いていきます。一方矢口誠は、金儲けを根底に活動を広げていきます。

この凸凹コンビがいいですね~。二人とも真面目だとつまらないし、二人ともいい加減だと、詐欺宗教団体になっていきます。

教祖である正彦の悩める人々への助言は、家庭の医学であり、公務員時代のお堅い知識。なので正当性が見えます。

その一方、誠は信者たちとうまくコミュニケーションとっていき、信者を増やすのに欠かせない裏方になっていきます。

この二人の存在は陰陽というか、昼と夜、絶妙なコンビネーションです。人にはそれぞれ適材適所というのがあるのですね。

キャストが個性派~悩める信者が様々~ドラマ「仮想儀礼 」感想その2

最初に入信したのは新興宗教渡り鳥の如月秋瞑(美波)そもそも霊感があるようで、いろんなものがみえたり、占いできたりします。ミステリアスな雰囲気の女性。

「聖泉真法会」の近所に住む山本広江(石野真子)は、家庭の愚痴を長時間話す可愛いおばちゃん。愚痴をこぼすのと、おしゃべりしながらお茶を飲むために「聖泉真法会」に毎日います。

兄と性的関係にあったことをトラウマに持ちリストカットを繰り返していた小劇団の元女優、徳岡雅子(松井玲奈)。

いじめが原因で、超人的な能力に憧れ「聖泉真法会」に入り浸る高校生の竹内由宇太(齋藤潤)はのちに事件を起こしてしまいます。

有名なカルト教団で派閥争いに苦しんでいた島森麻子(河井青葉)は、当初「聖泉真法会」を疑っていたがいろいろあって仲間と共に入信してくる。

近所のコンビニで働く大学生の伊東真美(川島鈴遥)は麻子からの執拗な勧誘から逃れるために「聖泉真法会」入り浸る。

なんだかんだ、皆さんそれぞれいろんな事情があり何かにすがりたかったり、誰かと仲間になりたかったりというのが新興宗教に入信する第一歩なのでしょうか。

人間味があってそれぞれの事情は、興味深いです。何も苦しみや悩みがない人なんていませんよね。

キャストが個性派~バックアップしてくれる金持ちがいる~ドラマ「仮想儀礼 」感想その3

「聖泉真法会」にはスーパーを経営する森田(尾美としのり)が入信し、高額な謝礼を手にすることになる。裕福な財界人を紹介してもらったりして、どんどんお金が入ってくるようになります。

会社の保養所だった広大な建物を教団の礼拝施設として提供してもらい、教団はステップアップしていきます。

お金持ちと付き合うと、段々と裕福になっていくのですね。しかし、落とし穴もあります。森田の紹介で知り合った怪しいコンサルタント・石坂(石橋蓮司)に力を借り、教団は拡大していきます。

正彦は、誠実な教祖として有名になっていきます。

正彦と誠は成功に酔いしれる。そして天狗になるのです。そうですよね、裸一貫、二人で作り上げたでっち上げ教団がどんどん大きくなっていき、どんどんお金も入ってくるのですから。

キャストが個性派~怪しいコンサルタントの罠~ドラマ「仮想儀礼 」感想その4

怪しいコンサルタントとして教団拡大に多大なる知恵と策を協力していた石坂。実はカルト的な教団「恵法三倫会」の教祖として知られる回向(えこう)(目黒祐樹)とつながっていて、正彦と矢口誠は面会することになる。

宗教法人を5億で買えば、節税にもなるし今後の活動にプラスになると持ち掛けられる。正彦は、そんなお金は出せないというと、回向が立て替えてあげようと提案する。

正彦は、とっさに最初から石坂が回向と目論んだ計画だったと気が付く。成長していく教団を飲み込んでいく計画だったのだ。

ドラマ内で話しですが、日本には18万もの宗教法人があり、65万人の教祖と呼ばれる人がいるとか…ほんとなんでしょうかね?もちろんお寺や神社も宗教法人なのでたくさんあるとは思いますが。

報道番組で観たことがあるのは、宗教法人を売買するコンサルがあるらしく年間数件の成立があるとか。

しかしカルト的教団「恵法三倫会」の教祖・回向を演じる目黒祐樹さん、もう、すごいとしか言いようがありません。キャラ強で、まさに想像する悪徳教祖を見事に演じていらっしゃいます。

回向が思い通りに動かない正彦たちに嫌がらせをしてくるのも現実味があり、ドラマに面白みが出ています。

キャストが個性派のドラマ「仮想儀礼」感想 まとめ

軽いノリででっち上げ教団を作るところから、どんどん大きくなっていき、大きな罠にハマっていく様子がとてもおもしろいドラマです。

キャストのキャラがとても濃く、〇〇っぽい!とか、〇〇そのもの!というナイスキャストなところも魅力です。

個人的に目を引くのが、怪しいコンサルタントの石坂、回向が最高!怪しさと、悪徳さの年季の入った演技が半端ないです。この2名なしにはこのドラマは面白くありません!

残り3話、絶対に見逃せないドラマです!

 

 

 

 

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