涙腺崩壊!ドラマ「透明なゆりかご」3夜再放送 感想その1

多くの賞を受賞したNHKドラマ「透明なゆりかご」。2018年に放送されています。

同じ沖田X華さん原作の「お別れホスピタル」が2/3土曜ドラマでスタートすることに先駆けて、今回3夜連続で再放送されます。

2024年1月28日(日)午前0時30分~ 第1回から第4回(土曜深夜)再放送されたあらすじと感想です。

涙腺崩壊!ドラマ 1話「命のかけら」

青田アオイ(清原果耶)は看護学校に通いながら、看護婦見習いとして由比産婦人科でアルバイトを始める。初めての中絶現場に衝撃を受け、小さな命の旅立ちにさようならを言うようになる。

中絶した胎児があんな小さな瓶に入れられて、集荷にくる業者さんに預けるなんて知りませんでした。なんか切ない。アオイは『かけらの子たち』と呼んでました。悲しくも切ない表現です。

アオイは出産にも立ち会い、赤ちゃんの生命力に感動し、涙する。

突然未受診妊婦の女性が現れ男児を出産するが出産直後にいなくなる。名前も住所もでたらめで出産費用も未払いのままです。

未受診出産は、検診などを受けていない妊婦さんのことですね。出産後すぐにいなくなるなんてどんな体力でしょう。でも赤ちゃんは懸命に生きているんです。なんの罪もない、置いていかれた赤ちゃん。

男性を引き連れて戻ってきた未受信妊婦は、不倫の末出産したことがわかります。男性は娘がまだ小さいから、もう少し大きくなったら妻と離婚して結婚する、と言い続けて15年、結局はウソだったことにやっと気づいた、と。

よくある不倫話ですが、15年も不倫って長すぎます。それほど男性を信じて愛していたのでしょう。ウソだったことに気づいたときには15年という月日は返ってきませんが。

赤ちゃんを抱くこともなく、虚ろに病院のベットで過ごしていた女性。アオイが赤ちゃんを連れてくると赤ちゃんが指を握り、女性の態度が変わります。アオイと共に沐浴の練習したり、赤ちゃんのお世話をすることで女性は明るくなっていき、退院します。

1か月検診に来る予定だったのに、来ないふたり。添い寝をしていた時に窒息死したことが新聞に載っていた、と。

切ない話です。生まれる命と消える命が交差する、輝く命と透明な命、どちらも尊い命、と表現されています。切なすぎて涙がこぼれ落ちました。

涙腺崩壊!ドラマ 2話「母性ってなに」

出産直後の赤ちゃんが医院の前に捨てられていたのをアオイが見つける。院長の処置で一命をとりとめアオイが世話をすることになる。特別な感情が湧き出ることに気が付く。先輩に「あまり入れ込まないように」と忠告される。

1型糖尿病を患っている妊婦が出産することで失明する可能性があり、妊娠を継続するかしないかをを悩んでいた。

失明や本人の病状悪化を回避するために妊娠をあきらめるか、出産して失明することを受け入れるか、究極の選択ですよね。自分ならどうするか、判断ができません。

アオイがお世話をする赤ちゃんの親が来院し、女子高生が自宅の風呂場でひとりで出産し、出産直後に自転車で由比産婦人科の前に捨てに来たことがわかった。赤ちゃんは引き取られる。

失明するかもしれない妊婦はアオイの『赤ちゃんに会いたい』という言葉に、自分もリスクを背負っても出産したいと決断する。

失明するかもしれない妊婦の決断の場面も涙腺崩壊。10歳の頃に発症してから周りに迷惑をかけるから、といろんなことを我慢してきて、妊娠を継続することも『ごめんなさい』と言わなければならないなんて。夫と母親が応援してくれることが救いですね。

アオイは、お世話をしていた赤ちゃんを産んだ女子高生に一言なにかを言ってやりたくて自転車に乗って女子高生の自宅へ向かいながら、赤ちゃんを捨てた考察をする。

女子高生にも母性はあり、ゴミ捨て場や他のところにではなく、一度受診しようと思って行ったことのある由比産婦人科の前に捨てたのだと気が付きます。

アオイ、女子高生、失明するかもしれない妊婦、それぞれに母性があり、赤ちゃんを想う心は母性です。絶妙なタイミングChara 「せつないもの」が流れてくるのが、また涙を誘います。

ところで女子高生役は蒔田彩珠(まきたあじゅ)さんが女子高生役でした。現在では若手人気女優となっていますが、5年前はまだ学生。このころから演技派の実力を発揮しています。

蒔田彩珠(まきたあじゅ)さんの関連記事を書いています。

ページが見つかりませんでした - ドラマフリーク、感想ネタバレあり
テレビドラマ大好きサイト

涙腺崩壊!ドラマ 3話「不機嫌な妊婦」

いつも不機嫌で、アオイが些細なミスも激怒し、責め立てる妊婦。そんななか、アオイは実習で市民病院を訪れると不機嫌な妊婦が誰かに付き添っているところに遭遇する。

由比産婦人科の医院長(瀬戸康史)にそのことを話すと、不機嫌な妊婦の夫が手術の際に低酸素脳症になり意識がないまま入院していることを知る。医療ミスではないものの、妊婦は納得していないことを知る。

アオイは不機嫌な妊婦の不機嫌さがどこからきているのかを知ることに。それまではビクビクして避けていたが、あえて接するように努力する。怒り人の気持ちをちゃんとわかりたい、と。

『怒っても怒っても怒り足りない理由。怒る人の怒る原因がわかれば怖くなくなる。』

セリフがとても深くて、考えされられます。周りにすぐ怒る人がいて、避けたり、早く終わってくれないかな~と我慢することはあっても、どうして起こるんだろうとか怒る理由はなんだろうって考えたことありませんでした。

妊婦は無事出産し、退院の際「意識のない人でも人の声が聞こえるってほんと?」とアオイに質問します。アオイは学校で勉強した範囲で、脳にダメージがある場合は聞こえることはないと思いますと答える。「あなたはうそつかないってことがわかった」と妊婦が言う。

市民病院の実習に行くと、危篤の夫が亡くなったことを聞かされる。妻と赤ちゃんは亡くなる前に会えたと。

赤ちゃんが大泣きしながら、父親の顔の横に置くシーンがあるのですが、もう本当に涙腺崩壊。聞こえないはずなのに、夫の目から涙がでます。私も一緒に絶対聞こえているんです!と言いたくなりました。

信じていたもの、当たり前の事が突然奪われることがある。それでも生きていかなきゃいけない。~アオイの語り

4話「産科危機」

由比産婦人科に夫婦仲良く通っていた妊婦が出産したが、出血がとまらず、意識も低下する。必死の処置も、大学病院へ搬送されることになるも命を落としてしまう。

納得できない夫は弁護士をたてて病院へ訪れ、怒りをぶつける。医療ミスと思われ、産院の妊婦は次々と転院していく。

産院では暇な時間が増え、『母体死亡』について再度勉強する。大学病院では細かい検証が行われたが、医療ミスではないことが解明され、告訴は取り下げられた。

出産は命がけです。産んで当たり前と思われていることが多いですが、避けられない事案もあるようです。だけど、切ないです。

アオイは偶然、亡くなった奥さんの夫と赤ちゃんに出会います。男でひとりで赤ちゃんを育てる中、命を絶とうとしたことや育児に奮闘していることをしる。そこには、亡くなった奥さんのメモ癖から、たくさんのメッセージが残っていたことがわかる。

夫が命を絶とうとしたときに、赤ちゃんが泣いて止めてくれたシーンがまた涙腺崩壊。赤ちゃんと亡くなった奥さんが必死に止めたんでしょうね。死んだらダメです、どんなことがあっても生きてください、と。

感想その1 まとめ

1話1話にたくさんのメッセージが込められていて、輝く命と消えゆく命、どちらも大切な命という深い意味合いがあります。

日常生活の中で、忘れがちな当たり前の生活のありがたさ、尊さ。セリフもとてもよく、音楽が流れてくるタイミングがまた涙を誘います。

この1夜だけでどのくらい分の涙が出たでしょうか。翌日の目のハレが…。

コメント

タイトルとURLをコピーしました