大竹しのぶの怪演が話題の朝ドラ「オードリー」再放送

朝ドラ「オードリー」がNHKBSで再放送中です。Xで話題だったので1週目を視聴してみました。2000年秋の朝ドラで放送された作品です。

大竹しのぶの怪演が話題、住環境の設定が大胆

奇怪な設定がXで話題。「こんなの誘拐じゃない」「恐ろしい設定で、よく朝ドラになったと思う」など、第1週目からの設定が大胆すぎることで話題になっています。

父役・段田安則さん、母役・賀来千香子さん、二人の間に産まれた美月をめぐり、料亭の女将で父の元カノ役・大竹しのぶさんが怪演します。

父はアメリカ帰りのバイリンガルで翻訳家。元カノの料亭の離れを格安の家賃で借りていますが、美月が産まれると勝手に自分の母屋へ連れていき、自分の部屋に寝かせることが頻繁に。

これが、Xで呟かれていた「まるで誘拐じゃない」と言われていたシーンですね。

母役の賀来千香子さんは「私の子なのになんで勝手に連れ出すのよ!」とワーワーと叫びまくります。夫は、まあいいじゃないかと我関せず。

賀来千香子さんって奇怪なドラマ「ずっとあなたが好きだった」でも超マザコン夫に振り回される役でしたが、ここでも大竹しのぶさんに振り回されていますね。

『おかあちゃま』と呼ばせる大竹しのぶは、母屋と離れに渡り廊下を通し、美月が行き来できるようにし、母屋には美月専用の子供部屋を作る。

『ママ』の賀来千香子は、『おかあちゃま』の暴走に文句をいいながらもなんとか家族として生活していく。

凄い設定ですね、夫の元カノの世話になる夫婦。そして娘を半分略奪される。…怖い設定、確かにそうかもしれませんね。

大竹しのぶの怪演が話題、夫の言動がユーモラス

アメリカ育ちで米兵の通訳もしていたが、現在では翻訳家として細々と生計を立てている。元カノの大竹しのぶの料亭の離れに間借りをして、度々美月を連れ出されても「いいじゃないか」とのらりくらり。

美月の弟が産まれても、美月は『おかあちゃま』に連れ出されるが、父は美月を連れ立って美しい京都の町を散策する。美月とは英語で会話をするので、美月も英語は上達していく。

父は美月に、英語が上手になったな、というと美月は、パパも日本語が上手になったね、と言う。なんてカワイイ会話でしょうか。

『おかあちゃま』が当時の月給が8千円だった時代に、1万8千円するテレビを美月の為に購入しても、いいじゃないか、という父。その後、冷蔵庫や洗濯機、もう1台のテレビを離れの家族用に購入してくれても、いいじゃないかと素直に受けとる父。

いいですね、その素直さ。くれるというんだから、もらっておけばいいじゃないか、うちの家計では買えないんだから、という。

ママは美月を取られ家電を買い与えられることに不満をもらすも、洗濯機のスイッチを入れて呑気に笑顔で見つめる夫婦。流されることも大事だよと夫は妻の手が荒れることはもうない、という。

父の寛容さ?に笑いがでてしまいます。元カノに世話になりながら家族を持ち、妻をいたわる不思議な父。面白い設定ですね。

大竹しのぶの怪演が話題、料亭の女将は連れ去り名人

言わずと知れた大女優の大竹しのぶさん。2000年放送のドラマなので約24年前、まだまだ若く可愛らしい雰囲気。料亭の女将ということで着物を着用し、常連のお客様を接待します。

そんな愛らしい女将が、勝手に元カレの妻が産んだ赤ちゃんを黙って連れ去り、自分の部屋で寝かせています。『ママ』が怒鳴り込んできても、何食わぬ顔で赤ちゃんが寝てるから静かにと言って相手にしない。

自分は結婚しないと告げ、元カレと別れたが、子供は欲しかったのだろうか、元カレ夫妻の娘を我が子のように世話します。どんなに文句を言われても、怒ることはなく、ひょうひょうとしている姿がやけに怖い。

微笑みながら何をするかわからない人間って一番怖いですよね。文句を言われないように、母屋と離れの廊下をつくったり、高価な家電を贈ったりしながら、自分の思い描く美月との生活を押し通していくのです。

そんな中、怒鳴るシーンがあります。美月の弟が渡り廊下から走って母屋へ行くと「走るなって言ったでしょ!」と凄い剣幕で怒鳴るのです。これまた、恐ろしい。普段怒らない人が怒ると怖いです。

さすがの怪演、大竹しのぶさん、あっぱれです。

大竹しのぶの怪演が話題のドラマは大石静作品、どんな人?

大石静さんは、今放送中の大河ドラマ「光る君へ」の手掛けています。数々の素晴らしい作品を生み出された才能ある方です。

NHK朝の連続テレビ小説では「オードリー」の他「ふたりっこ」、松本清張ドラマの脚本、北川景子さん主演の「家を売るオンナ」、吉高由里子さん主演「星降る夜に」など、少しクセの強い作品が多いような気がします。個人的には大好きな系統です。

たくさんの賞を受賞されている著名な方です。2021年には旭日小綬章を受章されています。

現在放送中の大河ドラマ「光る君へ」も視聴していますが、単なる時代劇とは違い、衣装や宮廷の雅な様子などこと細かに楽しめる作品に仕上がっていると感じます。物語自体も単なるラブストーリーや単なる歴史もの、という単なる感が全くなく、多様な要素が入っていて愉しめます。

雑誌の対談では、小説家になりたいわけではなく、脚本作家でいたいと言われています。台詞を書きたいと書かれていました。素敵な方ですね。

これからも感動作品たくさん書いてほしいです。

朝ドラ「オードリー」の感想まとめ

SNSで話題になっていたので、視聴してみた過去の朝ドラ。設定が斬新で個人的には面白いと思います。

子育てって大変ですから、ちょうど良い塩梅で夫の元カノに協力してもらえばいいのに、と思います。昔は、おばあちゃんおじいちゃんと同居していたり、近所の人たちが我が子のように褒めたり叱ったりがあったとは思いますが、今は核家族。

ドラマでは、大人になって社会に出ると敵ばかり。幼いうちにたくさんの人に愛されることは大切なこと、という父親の台詞があります。本当にそうだなと同感です。

ちなみに「オードリー」の父親役段田安則さんは、現在の大河ドラマで藤原兼家として、柄本佑さん演じる藤原道長の父親役として登場しています。どちらも父親役です。

これからも視聴してみようと思っています

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