今週が最終週「春よ来い」が宮崎あおいさん主演で始まりました。感想前編
NHK夜ドラNHK総合 毎週月曜日~木曜日 午後10:45~11:00 NHKプラスで見逃し配信、金曜日の11時45分~(1週間分を続けて放送)
池松壮亮と宮崎あおいが出演するドラマで『あれ』を必要な人をさがすカナコ
カナコ(宮崎あおい)は大人になって思い出す。幼い頃母・永井サナエ(田畑智子)が読み聞かせをしてくれた絵本。幸せの物語なのに、ママの顔はいつも悲しげ。幸せってなんだろうと。
意味深な冒頭です。これからどんな物語なのでしょうか。
カナコは仕事終わり、友人のせりな(小野ゆり子)とレストランで待ち合わせ。せりなは恋バナをスタートさせる。カナコは以前の恋人と別れてから5年経つ。「合コンしかないね」と言い出すせりな。カナコは、合コンは苦手。
ひとりでもいいと思うし、絶対結婚しなきゃとは思ってないが、一人でやっていく覚悟ははっきりしていない。親にあきらめてもらうためには努力したことを伝えないといけない、話すせりな。
その気持ち、よくわかります。結婚することが必須ということでもないのでしょうが、しなかったらひとり?という不安はぬぐえません。親のプレッシャーも無視できません。
カナコは親のプレッシャーはない。母が亡くなってから、約10年。父親とは全然会ってないし、顔すら全然覚えてない。
他の席の方をじっと見つめるカナコ。「そんなにじろじろ見たら、失礼だよ。」以前の恋人・英司(浜田信也)の言葉がよみがえる。
英司は小うるさくカナコの行動や言動に物申すタイプ。カナコは心の中で呟く。「あなたにとって私は一緒にいるのが恥ずかしい他人なの?」英司は気が付くようすもない。
小姑みたいな元カレですね。全部自分の理想や想いを押し付けそうなタイプ。私だったら即別れます、というか付き合いません。(笑)
カナコは『あれ』を本当に必要としている人を探しているだけ。
池松壮亮と宮崎あおいが主演するドラマで、『あれ』の力を持つ雄大
脳卒中で倒れた父の病院に迎えに行き、海辺のウッディな造りの素敵なペンションへ戻る。父は唐突に「あれをどう使うか決めた。世界の紛争を終わらせる。だから世界の軍事企業が倒産することを願った。」という。
本当にそんなことが出来たらいいですね。あれってどうやって使うんでしょうか。呪文があるのかな?興味深々です。(笑)
父がリハビリをする間、雄大はスマホで検索してみたが、軍事会社が倒産した結果はでてこない。雄大は少年期に海辺で父と釣りをしながら話した過去を思い出す。
父「叶う願いは一つだけ。自分の事、血縁、恋人などの近しい人間の事も叶わない。地球を救ったり、世界を滅ぼしたり大規模な願いも叶わない。使わないまま亡くなった人も多いそうだ。」
雄大は、自分にも大切な人にも使えないなんて叶ったかどうかもわからない、そんなの意味ある?と心の中で思う。
もし自分がその力持っていたとしても、なかなか思いつかないですよね。小さなことに使ってしまって、あとからもっと必要な時が出てきたらどうしよう、とか考えていたら、私も使わないまま死んじゃうかも。
ペンションに客から電話がかかってくる。今は休業中で、再開の時期は未定と伝える雄大。
「お前が戻ってくると続けられるが、会社辞めるつもりだろう。理由はなんだ。」と父から聞かれても言いたがらない雄大。おまえいくつだ、と問い詰められ重い口を開く。
聞けば、会社内の派閥争いに巻き込まれていつの間にか外されていた、と。「告白もしてないのに勝手にふられた気分。」と言う雄大。「消去法で戻ってくるなよ。」と言う父。
親って不思議です。なんでもお見通し。言わないのになんでわかるんでしょうね。
池松壮亮と宮崎あおいが出演するドラマで、岡山天音が演じる千崎
朝出勤すると千崎(岡山天音)が受付で誰かを探しているが誰からも声をかけられない。しかしカナコは「総務部のものを呼んでまいりますので、あちらにおかけになってお待ちください。」と声をかける。
カナコは会社で同僚たちの輪に入れないタイプ。昼休み、ひとり蕎麦屋に行くと行列に並んでいると千崎がカナコを見つけて近寄ってくる。
ふたりは一緒の席に座り、箸袋を折る。ほのぼのしたシーンで癒されます。
千崎は、自分は営業だけど名前とか存在をなかなか覚えてもらえない、と話し出す。こないだ永井さんに呼んでもらって嬉しかった、と。
千崎役の岡山天音さんもほんわかした俳優さんで、宮崎あおいのもの静かな感じとぴったり。とてもほのぼの感が溢れるふたりです。優しい口調と少なめの会話がいいですね。
その後二人は食事に行くことになり3回目の食事の時に「結婚を前提に…」と千崎が言い出す。カナコはまだお互いの事をしらないので、またお食事に行くと言うことで、と約束をする。
千崎はいろんな場所から朝日を見るのが趣味だと言う。次の連休に車で遠出をしないかと誘われ、カナコの行きたいところを考えて、二人が行きたいところを両方行くことに。
千崎は学生時代の彼女と別れて以来15年誰とも付き合ってないという。カナコは少しづつ千崎のことを好きになり始めている。
池松壮亮と宮崎あおいが出演するドラマで、カナコの母の最期
古い一軒家に帰宅したカナコ。2階にあがる階段を見つめながら母と最期の時を思い出す。
母親は病院のベッドに横たわって語り始める。自分たち一族が『あれ』の力を持っていて、母がひとつ願いを叶えたと言う。でもどんな願いだったのかは答えてくれない。
「あなたはどうか間違わないで。何を願うか、よく見て考えて。それで誰かが幸せになるために使ってね。」とだけカナコに伝える。カナコはうなずく。
『あれ』ってどんな力でどんな風に願うんでしょうか。
カナコは母の日記を見て何を願ったのかを察することになる。ある人の幸せが続かない事を願ったのだ。
千崎と車である人を訪ねたカナコ。ずっと会っていなかった父親。父の妻がどうして亡くなったかをきくと、癌で余命を告げられていたのに余命よりも長く生きた、と。
『あれ』の力ではなかったんですね。
ユーミンストーリーズドラマ「春よ来い」①まとめ
どこにもユーミンの歌は流れてこないのですが、どんな展開になるのでしょうか。
カナコと雄大はどこかで接点がでてくるのでしょうか、それともそれぞれのストーリーなのでしょうか。とても穏やかで、静かで、ゆっくりとした独特なドラマです。
感想後編良かったら読んでください。
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